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Prologue

日本・世界のあらゆるところを自転車で旅をしてきた人は皆口々にこう言う。

「もう戻れなくなってしまった」
 
峠を越え郷里を訪ね、海へ下り岬で仰向けになる。
苦しみの果てに、誰も知らない風景を探しに行く。
隣にいるのは、いつもの仲間だ。

 
この感覚を一度味わってしまうと、もう戻ることはできない。何も知らなかった平凡なあの日々には。
あなたも、確実に戻れなくなる。
 
でも
戻る必要などあるだろうか。

 
チャンスを掴むのは、今しかない。

さぁ、行こう。
自転車部旅行班で、最高の4年間を。
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